ハマの鉄ちゃん

〜鉄道ネタを中心に私見を述べていきます〜

相鉄21000系は目黒線直通専用か?

皆様こんにちは!ハマの鉄ちゃんです!

 

今回は、最近落成しました相模鉄道株式会社(相鉄)の新型車両である21000系についてお話します。

さて、ご周知の通り、相鉄と東急は2022年度下期に相互直通運転を開始する予定です。

 

相鉄と東急は、線路のゲージが同じですが、車両限界(簡単に言うと車体の大きさ)が異なっており、相鉄はJRと同じである一方、東急は狭いので、相鉄は東急直通専用車両を用意しなければなりません。

 

そこで誕生したのが、相鉄20000系です。こちらは10両編成で落成し、東急直通専用であるとともに、既存の車両の置き換えも目的として新造されました。

 

登場したばかりの公式発表によると、後に8両編成も新造するとのことでしたので、

 

「ああ、10両編成は基本的に横浜発着に使用して、8両編成を東急直通にするんだろうな。何せ東横線直通は新横浜止まりで相鉄には来ないだろうし、目黒線メインにするだろうからなぁ。」

 

と、思い込んでいました。

 

ところがドッコイ、今年に入って21000系なる車両が新造されると相鉄が発表しました。

 

21000系!?

 

そうです、20000系とは区別しているのです。この時点では、8両編成と10両編成で何故形式を分けるのかと疑問でした。

 

そして、21000系が姿を現すと、ただの形式の違いだけではありませんでした。

 

非常用ドアコックの位置が、20000系が東横線と同様に車体側面にあるのに対し、新たに登場した21000系は車体の下にあります。

 

これは、東急3020系も同様であり、何故ドアコックが車体下にあるかと言うと、目黒線と乗り入れる東京メトロ南北線(目黒~赤羽岩淵間)において天井まで全て覆うフルスクリーンタイプのホームドアであることが関係しています。

 

このことから、相鉄・東急直通線は以下のようなことが予想されます。

 

1.相鉄20000系

全編成が10両編成であり、このままでは目黒線には乗り入れ不可能。わざわざ既存の相鉄車両とは規格が異なる東急直通専用として落成したのに横浜発着のみで使用するとは考えにくい。つまり、相鉄線東横線直通系統(東横線内は優等列車)で運用される可能性が高い。

 

(※)東横線の10両編成は、いわゆる優等列車である特急・通勤特急・急行のみです。各駅停車しか停まらない駅は8両編成までの列車しか常時停車できないからです(一応非常時に10両編成が簡易的に停車できる対応通路は整備されていますが)。

 

2.相鉄21000系

全編成が8両編成であり、しかもドアコックの位置が東急3020系と同じく車体の下にある。これは、東京メトロ南北線への乗り入れも示唆しているのではないだろうか。物理的には東横線への乗り入れも可能であるが、基本的には目黒線方面直通である可能性が高い。

 

(※)目黒線は、東急新横浜線開業(つまり相鉄との相互直通運転開始)までに東急電鉄保有する目黒線の車両を全て8両編成にすると発表しており、相互直通運転先もこれに追随しています。

(※)ただし、報道発表資料を見る限り、東京メトロ南北線については全編成が8両編成するのか明らかになっておらず、埼玉スタジアム線は当面の間は6両編成が残ると記述されています。

 

これからも、相鉄・東急直通線について触れていきますので、よろしくお願いします。

 

それでは、また!